しんちゃん's ぶろぐなぺぇじ(改)

守備範囲が雑多な、しんのすけ.D.ぐらせすきのblogです。(^_^;

知多バスダイヤ考察(1)

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実際に知多バスを利用された経験のある方ならご存知かもしれませんが、
知多バスのダイヤは正直言って使いづらい点がいくつかあります。
そこで、これから時々、知多バスのダイヤの問題点や改善方法などを
徒然なるままに書いてみようかと思います。


今回は、中部国際空港知多半田駅河和駅内海駅のダイヤについてです。

上の画像は中部空港発知多半田方面)の時刻表で、上から
 2005.1.29 改正(空港開港直前)
 2005.10.1 改正(万博終了後)
 2006.4.29 改正
 2006.10.1 改正
 2007.1.4 改正(現行)
のものです。以下はこれを見ながら読んで下さい。
関西私鉄風に時刻を横軸にしたので、慣れないと読みくいかも……何しろ作った本人が読みにくいし(汗)。


2005.1.29 改正(空港開港直前)
  開港時は、知多半田行き2本/時、河和行きほぼ1本/時でスタートしました。
  ただし知多半田行きは、黒で時刻を示した便が常滑線常滑駅・板山・成岩橋経由)
  なのに対して、赤文字の便は半田空港線(岩滑西町・住吉町経由)なので、
  途中バス停を利用する場合は路線を間違えないよう注意が必要でした。
   住吉町駅を通るリムジン路線の安城空港線・西尾空港線もこの頃は約60分間隔でした。

2005.10.1 改正(万博終了後)
  乗客からの「飛行機が空港に着く前に終バスが出てしまって困る」という声を受けて
  ラスト4本をそれぞれ5分・10分・20分・22分遅らせました。他は変化ありません。

2006.4.29 改正
  常滑南部線の梃入れ策?なのか、9・12・16時の便を内海行きに変更しました。
  また、なぜか常滑線の11:50と14:50の2便だけが2分遅く変更されています。
   この改正で安城空港線が約90分間隔に減便されました。

2006.10.1 改正
  万博終了から1年が経過したこの時期になって、突然、大幅減便されました。
   時刻表にドットのあるところの便が削減された便です。
  常滑南部線で朝の河和行きを2本減便したため、早朝に空港に降り立っても
  バスが来ないという状況になりました。また、半田空港線を一気に5本も
  減便した結果、午前中の知多半田行きは1本/時の常滑線だけになっています。
  常滑線のラスト2本の時刻も少々早くなりました。
   同時に西尾空港線から名鉄バスが撤退したため、西尾空港線も約90分間隔に減便されました。

2007.1.4 改正
  前改正からわずか3ヶ月でさらに減便され、便数は開港時の6割まで減少しました。
  常滑南部線は全体の本数は変わっていませんが、ほとんどの便で空港直行を止め、
  常滑まで知多半田行きに乗ってもらって、乗換券を貰って乗り継ぐ方式
  (50~52分発の知多半田行きのうち、斜字でと書いてある便が乗継可能)となり、
  空港発の常滑南部線は河和行き内海行きとも1日1本まで減らされました。
   これは空港橋を渡るバスの数を少なくして、橋の料金コストを減らす目的のようです。
  さらに、開港時の本数を維持し続けていた常滑線も2本減便されたため、
  知多半田行きは朝から夕方ラッシュ前までほぼ1本/時に減少してしまいました。

こぅして比較すると、最近は改正ごとに利便性が低下しているのが良く分かります。

もちろん、開港当初の祭状態や万博が終わったことを受けて減便するのは
仕方ないですが、ならば、なぜ万博終了後の2005.10.1改正で
大鉈を振るわず、1年間も旧来の便数を維持したのか、理解できません。
また、昨年7月~12月末には南知多町中部国際空港の無料シャトルバスを
運行受諾して走らせていましたが、その間、シャトルバスと競合していた
常滑南部線の内海行きを減便しなかった理由も分かりません。
さらに今回(2007.1.4)の改正で、常滑南部線の利用者は乗換を強いられることに
なりましたが、こんなシステムを乗客が支持するとは到底思えません。
実は、運転手さん達からも「今改正はちょっと問題あるよね…」という声が出ています。

知多バスのダイヤ改正は乗客の動向や意見などを深く調べることもせず、
「乗る便は残す、乗らない便は廃止」という考えでダイヤを編成しているため、全線で
乗客減少→減便→さらなる乗客減少→また減便…という負の連鎖に陥っています。
これを食い止めるには乗客を増やす努力やサービスが必要ですが、
どうも経営陣や事務方はその点の認識が極めて甘いようです。
減便は避けられないにしても、乗り継ぎを強いるのなら10円でもいいから
値下げするとか、もっとバスを使ってもらえるような方策を採用すべきでしょう。


とりあえず、今回はここまで。次は、常滑線全般の問題を取り上げる予定です。